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takkaaaan blog

多分色々書きます

「複製された男」


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「複製された男」

★6/10

観ている人のレベルを問う作品だった。つまりこれはエンターテイメントではないということだ。

内容については、疑問も残っているけれど面白い映画だった。良かったと感じたのはシーンの繋ぎ方が独特で作品と合っていたこと(意図的かも)。例えば一つのシーンに対して物語の動きがゆっくりだったりする。初見では分かりにくいであろう演出も挑戦的に取り入れている。音楽の入り方は極力最小限に留めていて、そこに退屈さも感じた。ただ退屈なのに先が気になって面白いとも感じて、それは新鮮な感動だった。

「複製された男」はアンフェアな作品だと思う。そもそも主人公が何を考えて行動しているのかが分からない。説明的な描写というものがこの映画には圧倒的に不足している。勿論これも意図的になんだろう。先ほど記載したようにシーンの繋ぎ方が独特なので映画好きやミステリー好きのための作品のように思う。中々に敷居が高い映画だ。面白がれる人は多分傑作と感じるのかもしれない。例えばいきなり映画館で前情報も無しにこれを観たら怒ってる人もいるかもしれない。自分もそうなってたかも。ちなみにある一種のメタファーとして、ある昆虫が使われているのだが「そんなの分かるわけないだろ!」という答えの表現だった。

何度も観ることの出来る強度を持っているし、かつ一度観ただけで強烈な爪痕が頭にも残る作品だ。そういう意味ではこの作品は成功と言っていいのかもしれないけど、これはやっぱりオナニー映画だよね。