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takkaaaan blog

多分色々書きます

「プリズナーズ」


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★8/10

とても面白い映画だった。この映画を観た人からすると少し不適切な表現かもしれないが、ミステリー映画としての完成度は一級品だった。最後の瞬間まで気を抜けない演出と地味ながらも緊張を高める音楽の配置の仕方も良かった。あとは出ている役者さん達の鬼気迫る演技が兎に角素晴らしくて「プリズナーズ」という作品の核になっていたように思う。それほどまでに熱演といってもいい熱い芝居が繰り広げられていた。

特にヒュー・ジャックマンは狂っているのかまともなのか、その境目ギリギリのところを表現しているように思い、痺れた。「人は愛のために鬼になれる」と言葉にすれば簡単だけれど、これを本当に体現するのは難しい。「愛する人のために他の全てを棒に振れるのか。」まぁ普通無理だよなと、まだ子どもはおろか結婚すらしていない自分は思ってしまう。でもヒュー・ジャックマンが演じた父親は自分よりも大切な人がいて、そのための犠牲には何の躊躇もしない。正義か悪かどうかは関係無い。

はっきり言って狂ってる。愛する人のために他を犠牲に払う。最悪の場合は殺人も犯していたのかもしれない。(勿論そこまでの常軌を逸した行動を起こしてしまう理由があったからなのだけど)

正直、中盤まではかなり暗く重たいシーンの連続だった。また、ヒュー・ジャックマンが最終的にどっちに転ぶのかも分からないので余計に神経はすり減っていく。(ただこれは先に同監督の複製された男を観た影響もあるのかも)つまり見終わった後の疲労感が半端ない作品だった。

それでもこれは最後まで観る価値のある映画だと思う。基本的に明るいシーンは皆無でひたすらに観ている側の神経をすり減らしていく意地悪な映画だとは思うけど(誉めてます)、この物語の種が見え始めた瞬間のエモーショナルはなかなか他では代え難いものがある。僕は気付いたら身を乗り出してしまっていた。物語の幕の締め方も個人的には満足感が高く余韻に浸れた。本編の、その後の物語を考えることが出来る映画の終わり方って素敵だよね。

最後に「複製された男」にも出ていたジェイク・ギレンホール、見れば見るほどV6の岡田准一に見えてくるのは僕だけなのでしょうか…。