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takkaaaan blog

多分色々書きます

SHISHAMO『SHISHAMO 2』

SHISHAMOの『SHISHAMO 2』を聴いた。

SHISHAMO 2

SHISHAMO 2

今は冷静に楽しんでいるけれど、一番最初は随分とモヤモヤしながら聴いていた。例えば、「あまりにも前作と変わらない音楽性は一体どうなのか?」という点、「以前よりも音楽の世界観が広がった」という意見も目にしたけど、残念ながら僕にはそれは全く分からなかった。それがSHISHAMOの個性だと言われればそうかもしれない。ただ、違和感は拭えない。

彼女達の音楽でほぼ全ての楽曲のソングライティングを行っている宮崎朝子がaikoであったりチャットモンチーと同じスピリッツを持っている、もしくは影響を受けているのは間違いないだろう。無論それを否定するつもりは全くないし、それだけが彼女の音楽の幹で無いことも確かだろう。ただSHISHAMOの音楽を聴いているとその二組に対するシンパシー具合が高いのは伝わってくる。そして僕は彼女達のデビューアルバム『SHISHAMO』では、その二組に対するシンパシーを好感触に受け取っていた。

ただ、いささか今回のアルバムではその二組に対する憧れ、とりわけメロディーの展開具合に疑問を持ってしまった。彼女が歌う言葉の端々が以前と比べてバラエティが少ないのが気にかかる。

「君と夏フェス」や「量産型彼氏」という妙に面白がられるような人を食ったようなタイトルにも疑問がある。「君達の音楽の魅力ってそういうところじゃないだろう?」と僕は思ってしまうのだ。

例えば「君と夏フェス」は恋の歌ではなく、「夏フェス」をテーマにした曲だったとインタビューで話していて、それは分からないでもない。ただ、そもそも何故そのテーマの音楽を作る必要性があったのかが理解出来ない。これがリスナーに寄り添った音楽だと思っているのだとすれば、それは勘違いだと思う。リスナーに寄り添うのと、リスナーに媚びているような音楽を作るのでは似ているようで全く違うものということである。それはポップについても同様だ。売れる曲を書くのと売れそうな曲を書くのではこれもまた全く違うものなのである。

少し熱くなりすぎてしまったけれど、僕が今回の『SHISHAMO 2』を聴いてずっとモヤモヤしているのは、そんな風に感じてしまう曲が多いからである。勿論僕の勘違いかもしれないし、自分の意見が100%正しいとは思っていない。ナタリーでの彼女達のインタビュー記事を読んだら自分の感じてることと全く違う事が書かれていて腰が砕けそうになった。

ただ、前作の『SHISHAMO』で感じられたバンドのマジックが大きく失われてしまったのは確かだ。それがメンバーチェンジに寄るものかどうかは分からない。というか今回のアルバムには仕切り直し感もあるのかもしれない。そういう意味ではこれからに大いに期待を抱いてしまう。

ただ、今後もこの音楽性で続けるのにはちょっと反対意見を上げておきたい。こんな消費されて埋もれてしまう音楽を作ってしまうのには勘弁してもらいたいのである。だって君たちは「がたんごとん」や「サブギターの歌」のような曲を歌えるバンドじゃないか。僕たちに媚びる必要なんてこれっぽちも無いのである。