takkaaaan blog

多分色々書きます

2015/4/13 深夜 FISHMANS『Fishmans 1991-1994 singles & more』を聴いた

昨日くらいからフィッシュマンズのベストばかり聴いている。

FISHMANS BEST 1991?1994 ?Singles&More

FISHMANS BEST 1991?1994 ?Singles&More

どうやら特に理由も意味もない虚無感というのに襲われていたみたいだ。一年に何回かはこういった無気力感に襲われて何も出来なくなる時期がくる。残念ながら解決方法は特にない。何時間かで立ち直る時もあれば数日このなんともやりきれない気持ちを持ったまま過ごすこともある。

そういった時大体音楽を聴くのも億劫になったりする。新しい音楽と向き合うのには少々体力と頭を使いすぎるんだろうな。音楽を自発的に聴く気が起きない。

今回は運が良かったと言うべきか。たまたまリストをスクロールしていた時に目に付いたフィッシュマンズのベストを聴いてみた。本当たまたま。ブックオフの280円コーナーで見つけて買ったはいいものの取り込んでそのまま放置していたこのアルバム。

一曲目は「チャンス」という曲から始まった。「へぇー。フィッシュマンズって最初は随分とレゲエの影響を受けていたんだなー」などと思っていたらこんな歌詞が始まる。

Let′s get 欲しいものなんて/そんなにないよ 何にもないよ/サンドウィッチ 口につめこんで/あなたが来るのを 僕は待っているよ

すっと胸に入ってくるものがあった。サンドウィッチを食べていた訳では勿論ない。

続いてサビでこんな歌詞が歌われる。

未来のことも 明日のことも/そんなもん何にも わかりゃしないよ/ねえ教えて今 あなたのこと/急いで 急いでよ ねえ/だって今は 恋の予感だよ/でも答えはまだ見つけられない/急いで 急いでよ ねえ/だって今は チャンスを待ってる

気づけば曲に集中している自分がいた。さっきまであった虚無感ってのはどっかにいっちゃったらしい。単純な奴。要するに僕はドキドキしていたのだ。好きな曲にまた一つ出会ってしまったんだな。

実はフィッシュマンズは苦手なバンドだった。皆が絶賛する『空中キャンプ』も聴いてはみたけど、音の雰囲気(と言えばいいのだろうか)が濃くて、ちょっと途中で胸焼けしてしまってあまり好きになれなかったんだよね。

それが今回はシングル集だからなのかは分からないけれどバランスの優れた曲が多くて兎に角聴いていて気持ちがいい。距離感が絶妙なのだろう。あんまり近寄ってもこないし。かといって遠くもない。

「チャンス」も素晴らしいけど他の曲も良い曲が多かった。(というととても偉そうなんだけど)歌詞が今の自分に入り込んでくる曲が多い。例えばざっとあげると、

久しぶりのHoliday/君とのHoliday/平和なHoliday/僕はいつも ひまでーい 「いなごが飛んでいる(東京タワーミックス)」


23時45分 石段の上で/20本目のビールでフラフラしちゃって/ちょっと 素敵な気分でずっと 素敵な気分で/明日はどこへ/Walkin′「Walkin′」


この景色の中をずっと/この景色の中をずっと/このゆううつな顔もきっと/このゆううつな顔もきっと/笑顔に変えようぜ「Go Go Round This World!」


夏休みが終わったみたいな顔した僕を/ただただ君は見てた「感謝(驚)」

書いていて分かったのだけど、フィッシュマンズの音楽には「諦め」のような心情が歌詞に表れている。でも面白いのは諦めているのに悲観的じゃなくてどちらかといえば楽観的なんだよね。決して楽しいことばかりじゃない生活にさえ愛を感じていたのだろうか。vocalの佐藤の声も、ちっとも暗くなんかなくて力強い。お世辞にも明るいとは言えないであろうこの曲たちにも彼の声によって命が巡っているのがよく分かる。

気付いたらずっとリピートしている。勿論歌詞と声だけじゃなくて、曲を彩る演奏もとても楽しい。難しいことなんて考えなくてもいいのだ。

もう知識はいらない/何もわからなくても


うん、今はそれでいい。「今はいいよMy Life」だ。