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takkaaaan blog

多分色々書きます

Sufjan Stevens『Carrie & Lowell』

Sufjan Stevensの『Carrie & Lowell』を聴いている。

 

Carrie & Lowell

Carrie & Lowell

 

 

 正直ネットでやたら評判が良かったので聴いてみた、くらいの軽い気持ちで触れたのだが、これは軽い気持ちで触れると火傷してしまう類の作品だった。

 
悲観的なムードが全体に漂っている。悲観的というのは少し違うのかな。なんと言えばいいのだろう。空虚さがある。ただ、おどろおどろしい暗さや涙を誘うような過剰さという訳ではなくて淡々と音楽が紡がれている。重た過ぎず平熱な温度を保ったまま曲がずっと流れている。たださっきも書いたようにそこにはどこか空虚さや物悲しさがぴったりとくっついている。だから聴いていると胸が締め付けられるような気持ちになってくるのかな。
 
最初にAmazonのレビューを読んでしまったからなのか、以前の記事に書いたように先入観を持ったまま作品に向かい合ってしまっている。ただ、この作品に限って言えば、ある程度情報を分かった上で聴くのも必要なことでもあるように思う。
 
引用していいのか分からないけど、とりあえず。Amazonレビュアーizumozaki007さんによる解説が分かりやすかったので一部引用。 
 
 タイトルの"Carrie & Lowell"とは、精神疾患に苦しみ家族の前から姿を消した母と、Sufjanの実質的な育ての親であり、現在はともに Asthmatic Kittyレーベルを経営する継父の名前。その母が2012年に亡くなったことが本作のテーマ。

Amazon.co.jp: Carrie & Lowellの izumozaki007さんのレビュー

 
 つまりこの作品のテーマは喪失ということ。だからやはりとても悲しいアルバムだと思う。勿論それを抜きにしても素晴らしいメロディーと落ち着いた演奏とムードがこの作品にあるのも間違いないだろう。
 
でもそのテーマを少し頭の片隅に置いてこのアルバムを聴いていきたい。僕には一体どんな心情で彼が音楽を奏でているのかを想像するのは難しい。ただ、音楽家というのは悲しみでさえも自分の作品として形に落とし込んでしまう、厄介で悲しい生き物なのだと改めて思った。そして僕はそういった音楽を作るミュージシャンをとても信頼している。